永遠の愛
「それ、本気で言ってんの?」
「本気って何?菜緒から誘ってきたんじゃん」
「そうだよ。でも美咲ちゃん、なんか投げやりになってない?そんな感じするけど、本気で決めた?」
「決めた。決めたから菜緒に電話してんの」
「…そっか。んー…そっちでの美咲ちゃんの事、良く分かんないけど何かあった?」
「別に」
「あはは!やっぱ、好きだねー!別にって言葉。でもそんなサバサバした感じ好きだよ」
電話越しから菜緒の弾けた声が耳にへばり付く。
性格って、もんは変わんないのかも知れない…な。
「で、聞いてる?そっちに行こうと思ってるけど」
「うん、聞いてるよ。美咲ちゃんがそう決めたなら感激しちゃうよ。とりあえずさ、必要な物そっちに送るから」
「うん」
「また何かあったら電話して」
「ありがと」
「じゃーね、」
電話を切った後、一気に気持が吹っ切れたみたいにバタンとベッドに倒れ込んだ。
こうなったら学校にも言わなくちゃいけないし、なんだかちょっと面倒。
だけど、もう一度他の事を学ぶのも悪くない、とそう思った。
間違ってないから。
そう決めたこの選択は間違ってない、…とそう思うから。