永遠の愛

葵はご飯なんていいよって言うけど、さすがに20時21時までなんて空腹で待たせられない。

それに、あたし自身も香恋ちゃんと一緒に食べれる事がなにより嬉しくも思う。


夕食準備に取り掛かりながら香恋ちゃんと遊んでた。

アニメのテレビを見たり、お絵かきをしたり一緒に遊ぶ事が、香恋ちゃんよりあたしの方が嬉しかったりもする。


一人で居る時間は自棄に長いのに、こうやって2人で居るとあっと言う間に時間は過ぎ去り、その時間に追われる事だってある。



…葵って、凄い。


だからママの偉大さを感じたりもしてみた。


18時半を差しかかった時、作ったハンバーグとポテトと味付けをした人参。

そしてコーンスープとご飯をテーブルに置く。


「うわぁー!!きゃはっ、」


そう可愛い奇声を上げるのは香恋ちゃんで、椅子に座布団を敷いた上にチョコんと座る香恋ちゃんはフォークを持って、ハンバーグをツンツンとした。


「香恋ちゃん自分で出来る?」

「うん!!」

「凄ーい。偉いねぇ」


クシャっ頭を撫でると香恋ちゃんは蔓延の笑みであたしを見る。

その笑顔がなんとも言えないくらい可愛くて仕方がない。


食べ終わった頃にはもう19時を過ぎてて、お腹いっぱいになった香恋ちゃんはソファーで寝転んでウトウトとし始める。

片付けをし、香恋ちゃんの隣に腰を下ろした時、ガチャ…っと聞こえるその音で、香恋ちゃんの身体がいっきに飛び起き、ビクンとあたしは身体を震わせた。
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