永遠の愛
そして今度はそれが落ち始め、夕焼けを迎える。
「…美咲さんと結婚します」
ママの墓場で、翔はそう誓った。
手を合わせる翔の隣であたしも目を瞑る。
…ありがと、ママ。
ママの子供で良かった。
あたしは今、物凄く幸せだよ。
「…次、行くよ」
未だに手を合わせてる翔に声を掛ける。
「あぁ」
小さく呟いて立ち上がる翔の手には、もう一束の花。
そして。
「俺たち、結婚すっから」
翔のお母さんの墓場で言った翔に軽く微笑んで、
「…二人で、頑張ります」
囁いた瞬間、クシャリと頭を撫でられ翔は口角を上げた。
その瞬間、フワッと心地いい風が吹き付けその供えた花の花びらが空を舞った。
その舞った花びらが、あまりにも綺麗であたし達はその花びらを追いかける様に空を仰いだ。