ひまわり
私は落ち着いた声で
返事をする。
「もう一度言う。…俺と結婚してください」
「…」
返事が出来なくて
沈黙になってしまった。
「あのね…」
「やっぱ待った!」
私が決心し
口を開いた時
恭ちゃんが言った。
「…え?なんで?」
「やっぱ直接聞きたい」

そうだよね…

「わかった」
「陽菜明日会える?」
明日は登山合宿…。
「ごめん…
明日わ合宿で…」
「合宿?」
「うん…登山部で」
「登山部って陽菜女1人じゃね?」
痛いところつかれた…
「女の先輩も来るから
大丈夫だよ!」
「そっか…」
携帯の向こうから
寂しげな声が聞こえた。
「ごめんね!帰ったら連絡するから」
「わかった!気をつけて行ってこいよ」
いつもの優しい
恭ちゃんの声が聞こえた。

電話を切り
私は眠りに着いた。
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