ひまわり
本気かな?
じゃあこの指輪…
…婚約指輪?
だから高かったのか!
納得だわ…。
って納得してる場合じゃない!
真面目に考えなきゃ…

陸上の練習も終わり
私たちは澤野家へ。
私は車の中で持ってきた
制服に着替えた。
茶色いチェックの
スカートと
紺色のブレザーが
私を包む。

私達が澤野家に着き、
玄関を開けると
「あー!おかえり!陽菜ちゃんいらっしゃい。あら。制服なの?可愛いわね~!」
恭ちゃんのママが
いつものように
笑顔で迎えてくれた。
「こんばんはー!お邪魔しまーす。」
「陽菜!俺シャワー浴びてくるからリビングで親父の相手してやってー。」
「わかったー。早く来てよ!」
恭ちゃんは
そう言って行ってしまい
私はリビングに向かった。

「おー!陽坊ー!」

私を見ると
恭ちゃんパパが
笑顔で手を振っている。
なぜか私の事を
始めて会った日から
"陽坊"と呼んでいる。

「パパお邪魔してます!元気でした?」
「もちろん!陽坊に会えると思って早く終わらせてきたんだぞ。おっ?陽坊…制服なのか。可愛いな~。」
パパさんの言葉を
疑問に思いながら
お酒をついだ。
「お父さんったら本当に陽菜ちゃんが好きね。」
恭ちゃんママが話に
入ってきた。
「あっ!!何?その指輪!」
やっぱり薬指の指輪に
気づいたらしく
面白そうにママが聞いてきた。
「恭ちゃんからのプレゼントなの」
私が嬉しそうに
答えると
「いいわねぇー。あなた達どこまでいったの?」
「そうだよ!チュウくらいしたのか?」
パパとママが興味津々で
聞いて来た。
「えーっと…秘密です!」
「いいじゃない!教えなさいよー!」
ママが突っ込んでくる。
「母さん達、俺の陽菜いじめんなって。飯まだ?」
「"俺の陽菜"だってー!
もうできてるわよ。
陽菜ちゃん手伝ってくれる?」
「はーい」

よかったー!
助けてくれて…
恥ずかしかったー!
今わ恭ちゃんが
冷やかされてるけど…
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