俺様or激甘彼氏はいかがですか?
真っ赤なあたしを見つめる高杉くんの色っぽい瞳。
ドキッとして、顔が熱くなった。
「……他に、どっかケガしとらん?」
「……えっと……鼻痛いかも?」
「……鼻?」
つい答えてしまっていたあたしの鼻を、高杉くんがそっと触る。
うわ……手温かい……。
「…血は、出とらんけど。痛いんか?」
「……うん」
「……保健室行く?」
あたしを見つめる高杉くん。
その顔は、心配そうな表情で。
普段の高杉くんからは想像出来ないくらい、優しい。
胸がキューッてなったあたしは、自分でも信じられない事を口にしていた。
「……消毒、して欲しい……」
「…え……」
まさか高杉くんも、あたしがこう言うなんて思わなかったんだろう。
一瞬驚いた表情をした後、フッと意地悪な笑みを浮かべて。
「……アホ。知らんからな?」
そう囁いて、あたしの鼻にキスをした。
てっきり舐められると思ってたあたしは、予想外な行動に目を見開く。
そんなあたしを無視して、今度はオデコにキス。
次は瞼。次は頬。次は耳。