俺様or激甘彼氏はいかがですか?
「…高杉くん…?」
「…あーっくそ!鈍い!」
叫んだ高杉くんが、戸惑うあたしを抱き締めた。
……えっえっ?えええ!?
「高杉くっ…」
「…お前鈍い!何で気付かんの?」
「…何を…」
「…俺は元から、お前しか眼中無いわアホ」
―――――……っ!!
言われた事が、信じられなくて。
そんな夢みたいな事、あるわけないって。
そう頭では思うのに………。
……耳に届く鼓動が、ビックリするくらい速くて。
あたしのじゃない……高杉くんの心臓の音。
こんなの……あたし期待しちゃうよ。
本当に、高杉くんはあたしが好きなんだって。