俺様or激甘彼氏はいかがですか?
「……お前、俺の事直ぐ嫌いんなるで?」
「………は、い?」
聞き慣れない関西弁と、訳の分からない忠告。
あたしは首を傾げ、夕日が照らす高杉くんを見つめる。
「…お前、まだ俺の本性分かってへんと思うねんけど……それでもええんか?」
「………えっ?」
ちょっと待って。その言い方って…………。
「…付き合って、くれるの…?」
「…えーよ」
訊ねたあたしに優しい笑顔。
見開いた目から、涙が溢れる。
夢かと思い、頬をつねると堪らなく痛い~!
そんなあたしを見て、高杉くんは笑ってた。
けどまさか……。
高杉くんの言った本性が、こんなだったなんて………。
あたしはその事を、僅か2週間で知ることになる。