俺様or激甘彼氏はいかがですか?


「…ごめんね智也…」

「…えっ!?何で梨華が謝るの?誤解招いて不安にさせてたのは俺じゃん。俺の方こそ、大事に出来なくてごめん……」

「…そんなことないよ…」



あたしはいっぱい、大事にされてたよ…。
あたし自身が、それに気付いてなかっただけなんだ。
智也はこんなにも、あたしを想ってくれてた。
ごめんね……大好きだよ智也……。




「…あっそうだ。…これ、ありがとね?」


そう言って鞄から取り出したのは、智也があたしにくれたノート。
“梨華専用ノート!”
ちょっと右上がりな、智也の字。


「…やっぱ、バレた?」
「うん!バッチリ♪」
「うわ~恥ずい…」

両手で顔を隠して、恥ずかしそうに呟く。

てか、バレないと思ったの?バレバレだよ?
何年智也と一緒にいると思ってんの。
それにこんな嬉しい事するの、智也くらいしかいないじゃない?






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