俺様or激甘彼氏はいかがですか?
ぱあっと満開の笑顔になった梨華は、俺に箱を差し出した。
丁寧にラッピングされた、青い正方形の箱。
俺が好きな色なのは、偶然かな?
ドキドキしているのか、梨華がジッと俺を見つめる。
箱を受け取り、ふたを開けると……。
“智也大好き☆★ Rika”
チョコペンでそう書かれた、丸いチョコレートケーキ。
何も言わない俺に不安になったのか、梨華が顔を覗き込む。
「…智也?キモかったかな?」
「………いや」
ふたを閉じ、片手で梨華を引き寄せた。
驚く梨華に、満面の笑みで、
「ありがとう梨華。めちゃくちゃ嬉しいよ!」
「……ほんと?本当!?ヤッター!!」
ぴょんぴょん飛び跳ねて喜ぶ梨華。
俺も梨華も心からの笑顔だった。
………そして、あれから3年――――……。