【続】紅一点!?~元男子校のお姫様~
「悠弥ってば、」
あたしはそっぽを向いたままの悠弥のシャツの裾を引っ張った
『じゃあさ、乃愛からキスしてよ』
「……えっ??」
『してくれたら許してやるよ』
「うぅ////」
悠弥の機嫌が悪いままなのは
嫌だけど
あたしからキスするなんて
そんな恥ずかしいこと
できないよ
――でも、
それで悠弥の機嫌が直るなら
――ちゅ
あたしは目を瞑って悠弥の
頬に軽く触れる程度のキスを
した