【続】紅一点!?~元男子校のお姫様~









『はぁ!?』


『乃愛は僕の大事なフィアンセだからね』




香坂はまるで勝ち誇ったような笑みを浮かべながら俺を見た




『んなの、
とっくに知ってんだよ

ただの政略結婚の為に乃愛を
渡すことはできない!!』


『……なんだ、


でも残念だけど僕は家の事
抜きで乃愛の事を愛してる

君に負ける気はないね』


『なっ、』




それだけ言うと香坂は
俺の部屋から出ていった




――くそっ!!




俺はやり場のない怒りを拳に
込めて壁を殴った




香坂のヤツ、乃愛に一体
何を……、





そう思ったらいてもたっても
いられなくて


俺はすぐに着替えて乃愛の部屋に向かった










< 74 / 192 >

この作品をシェア

pagetop