【続】紅一点!?~元男子校のお姫様~
◆◆◆乃愛side
あたしは久しぶりに夢を
見ていた
お父さん、お母さん……
あたし、どうしたら
こんな手、悠弥に見られたら
悠弥――
コンコン コンコン コンコン コンコンッ
激しくドアを叩く音で目が
覚めた
「う~ん……」
こんな朝早くに誰かな
あたしはまだ仲良しな瞼を
擦りながらドアを開けた
「誰です……きゃあっ、」
その瞬間に
悠弥があたしを抱きしめた