【続】紅一点!?~元男子校のお姫様~
悠弥に知られたくなかった
のも本当だけど、
あたしは自分の無力さを
思い知るのが怖かっただけ
かもしれない
結局、
あたしは逃げてばかりなんだ
涙が出そうになった時、
悠弥があたしの左手をそっと
握りしめた
「……悠弥??」
そして、
そのまま何も言わずに
薬指にそっとキスを落とした
「なっ!!////」
『今の俺にはまだ指輪は
無理だけど
乃愛のこの薬指はたった今、
俺が予約したから
アイツの指輪なんか気にすんな』
えっ??
それって、もしかして……