呪いの兆しは妖精と

「しょうがない……これで信じてもらえるかしら」

そう言って、彼女は右手を床に向かって振った。

途端に現れる眩しい光。
それが弾けたと思うと、服一式が部屋の真ん中にストンと落ちた。

呆気に取られるオレ。
リュカが満足そうに笑う。

「どう?これでも否定するって言うの?」

「いや……」

呆然としつつ、落ちた服を持ち上げる。
何だか全体的に黒い。

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