呪いの兆しは妖精と
着替え終わり、部屋を出る。
リュカは階段にある窓から外を見ながら、ポツリと呟いた。
「日が暮れるわね」
「それがどうかしたのか?」
「人間じゃない"モノ"が動き出す時間帯よ。行きましょう」
そして、彼女はとっとと下へ飛んでいってしまった。
慌てて追いかける。
「……?」
玄関に見慣れない黒い革靴。
オレは何となくその革靴に足を入れた。
不思議とフィットする。
「これからは、その服とセットだから」