呪いの兆しは妖精と

目の前に現れるリュカ。
急かすようにオレを見てくる。
何も言わず、オレは玄関のドアを開けた。

日が暮れて辺りが段々と暗くなっていく。

足早に家路を急ぐ人達とすれ違い、オレ達は人気の無い公園に入った。

「じゃあ、始めるわよ」

「何を?」

つり目を一層つり上げて、オレを睨み付ける。
口を挟まない方がよかったのかもしれない。

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