呪いの兆しは妖精と

少々イラっとし、オレは目を開けた。

定まらない視界。
徐々に焦点があってくる。

目に飛び込んできたのは、オレのアホ毛を引っ張る少女だった。

――手のひら大のサイズの。

「うおぁっ!!」

「キャッ!!」

思わず飛び起きる。
驚いた少女が飛び退いた。

「何よ!突然飛び起きること無いじゃない!」

彼女はオレの目の前を飛んでいる。
目を擦り、もう一度確認する。

< 3 / 37 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop