呪いの兆しは妖精と
スパンと何かが斬れる音。
確かに感じた手応え。
男の首は転がり落ち、胴体がゆっくりと倒れていく。
「うっ……」
あまりにも過激な状態。
オレは顔をしかめた。
不思議なことに、転がり落ちた首からも、胴体からも全く血は流れでなかった。
その身体から飛び出してきた赤い光。
それは吸い込まれるようにして、鎌の刃と柄の部分についてある赤い石の中へ入っていった。
「……今の赤いのが悪魔の魂よ。人間に住み着いたら、一度首を落として外へ出さないといけない。
刈った魂は、そこのルビーに吸収されるの」