呪いの兆しは妖精と
首が転がっていたところを見るも、そこには何も無かった。
何が起きたのか分からず、オレは黙ってリュカを見つめる。
「癒しの魔法よ。これで彼は正常な人間に戻ったわ」
「……」
「もちろん、今の記憶は全くない。起きたときに、なぜ自分がこんな所にいるのか首を傾げるでしょうね」
クククと笑うリュカ。
その顔は楽しそうだ。
「オレは……」
「諦めなさい。呪われたのが運のツキよ。少なくとも、後コレを49回繰り返さなきゃいけないわ」
「……」