呪いの兆しは妖精と

首が転がっていたところを見るも、そこには何も無かった。

何が起きたのか分からず、オレは黙ってリュカを見つめる。

「癒しの魔法よ。これで彼は正常な人間に戻ったわ」

「……」

「もちろん、今の記憶は全くない。起きたときに、なぜ自分がこんな所にいるのか首を傾げるでしょうね」

クククと笑うリュカ。
その顔は楽しそうだ。

「オレは……」

「諦めなさい。呪われたのが運のツキよ。少なくとも、後コレを49回繰り返さなきゃいけないわ」

「……」

< 34 / 37 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop