呪いの兆しは妖精と
そんなこと考えたくない。
気が重くなる。
「そのうち慣れるわ。アナタが魂を刈らないと、この街は悪に侵食されて破滅する」
「……」
「しょうがない事なの」
「……」
少し悲しそうに笑うリュカ。
さっきまでの強気な態度はどこにもなく、オレと同年代の女子と同じように感じられた。
「……分かった。オレ、やるよ」
いつの間にか首を縦に振っていた。
諦めだったのか、自主的に頷いたのか。
オレ自身もよく分からない。