呪いの兆しは妖精と

「……別に。何でもないし」

ぶっきらぼうに答える。
話した所で理解してもらえないだろう。
それより、オレ自身がまだあの状況に戸惑っている。

正紀は少し訝しげな顔をしたが、それ以上深くは聞こうとせず、話を変えてきた。

「そうか……そう言えば、隣の市に新しいコンビニができたらしいぞ」

「え?別にどうでもよくね?」

「どうでもよくないから話してるのに」

「マジでか」

「マジでだ」

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