呪いの兆しは妖精と

彼は近くの椅子に座り、教科書をバサリと置いた。
そして眼鏡をクイっと上げ、声を潜めて話し出した。

「聞いて驚くなよ。何とそこのコンビニ、四時になるとチキンが半額になるらしいんだ」

「何だって!?」

「声がデカイ!……一応、誰にも言ってないんだぞ?」

「何で?」

「そりゃあ……言ったらみんな買いに行って無くなるだろ」

「なるほどねぇ」

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