雨上がり
ドーン!


そんな音と共に明るくなるのを感じた


「えっ!?」


「ほら、始まったぞ」



「うわ~、すごい!」




赤に青に緑…たくさんの花火が夜空というキャンパスを描いていた


大輪の花を咲かせ散っていく…
そんな花の一生を描いているかのように


大きな音と共に咲いた花は、消えて見えなくなってしまう





今まで屋台をワイワイいいながらまわっていた子供も

屋台で売っていた大人も…
みんなみんな上を見ていた



「あっ、あれ見て!ハートの形してる!!」


「本当だな、あっ、あれは星の形してるぞ」



「うわ~、本当だ~すご~い」



そんなこんなで一時間ぐらいあった花火は、あっという間に終わってしまった

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