雨上がり
彼女は、
″次の標的は、アナタ″
そう言って帰っていった

私は、最初その言葉が理解出来なかった


何度も何度もその言葉が頭をグルグル回っていた


いつの間にか家に帰ってきていた

どうやって帰って来たのか分からない



意味を理解したときには、目から涙がこぼれていた

親にばれたくなくて、心配かけたくなくて、
誰にもばれないように泣いた…


小学校の時もそうだった

辛くて苦しかったけど、誰にも言えなかった


また、あんな日々が続く…


あんなに辛く、苦しく、悲しく…


誰にも頼れない日々が…

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