雨上がり
学校に着くと、まだ、下駄箱に瑠羽の靴はなかった


朝、学校に着いてからやけにヒソヒソ声が聞こえてくる


もう、広がっちゃったんだ

そう思った


教室に入った途端、一斉に向けられた冷たい目



教室に入るのに、抵抗があった


「ちょっと、ジャマ」


後ろから声がした


昨日会ったばかりの

あの、篠山さんの声が…



「ごめんなさい…」


そう言って、私は教室の中に入った


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