雨上がり
「あっ、あの先生、学校って…」



「もう、とっくの昔に終わってるわよ?」



はぁ~

ため息がこぼれた

今まで無遅刻、無欠席を貫いてきたのに…



あれっ?でも、どうしてここにいるの?



「あなた、授業中に貧血で倒れて男の子がここまで運んでくれたのよ」



「えっ!?そうだったんですか

その男の子って?」



「えっと…

あぁ!確か女子が″王子~″って叫んでたけど…」




王子?

ってことは、蓬莱君か…



その時、ドキドキしているのが自分でも、分かった



この正体がなんなのかも…
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