嘘つきヴァンパイア様







***


「じゃあ、また明日ね!」


「うん!またね!」


数時間後、無事にレポートを終らせて楓と例のドーナツを食べた後、お店の近くにある駅に向かった。



「いい?暗いんだから、最寄り駅についたらタクシー呼ぶんだからね」


「はい、はい。了解です」



涼子の家は都心からはるか遠くに離れた場所にある。専門学校に通うために実家の田舎から離れ都心に来た。


そして、本当は学校に近い場所が良かったが、金銭面の理由から学校から3駅分離れてるアパートを借りた。


家賃も平均よりはるかに安いが、近くにコンビニやスーパーもなく人通りも少ない。だから、楓は襲われたりしないかといつも心配をしてそのような事を言ってくるのだ。


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