嘘つきヴァンパイア様
「なんだよ。それ、余計に誘ってるとしか、思えないんだけど」
「誘ってません!!そう言うこと言うと帰るよ!」
帰りかたなんてわからない。
けれども、せめてもの、涼子の抵抗に呉羽はいう。
「帰れないだろ。ここ冥界だぞ?帰りかた、しないだろ」
勝ち誇ったように笑う呉羽になにも言えなくなった。
その後、無事に部屋に送りとどけてもらい、呉羽と別れた。
「部屋を出るなとは言わないが、出るならレシィとな」と、念をおされ、涼子は素直にうなずいたのだった。
・