嘘つきヴァンパイア様

2回目のお誘い



朝食を終えたあと、涼子は一人で部屋に戻るため屋敷の渡り廊下を歩いていた。


呉羽には「慣れないうちは一人で歩くな」と、言われている。


だが、この世界で生活するために、早く慣れたく彼女は自ら一人で戻ることにしたのだ。



その途中、またもや朝とは違うことで、物思いにふけていた。


内容はレシィに恋人らしき相手がいること。その事実が発覚したあと、食事そっちのけで涼子の尋問は長い間続いた。




聞き出した情報によれば、人間界で幼馴染みたいな関係らしい。



そして、どうしてそうなったかと問えば、「なんとなく」の一言。



感情が読みにくい彼女らしいと言えば、らしいと涼子は思った。


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