嘘つきヴァンパイア様
記憶の欠片
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それからと言うもの、呉羽の要求は次第に激しく過激になっていった。
必ず部屋でおこなっていた行為はいつの間にか、屋敷の渡り廊下にかわった。
その次は、よくわからない部屋につれこまれたり、入浴中に突如として襲われたり。
酷い時は、意識を失い立つのも儘ならない状態になることもあった。
身体をひどく酷使しているのはわかってはいたが、全ては「呉羽のために」と、涼子は答えていた。
忘れた呉羽の記憶を早く思い出したい。大事にしてくれる、呉羽に答えたい。
呉羽に、抱かれてからその思いは強くなるばかりだった。
けれども、それは、「記憶がなくなる前は抱いていた」との言葉を不振に思う事になる。
抱かれても、抱かれても、懐かしいと感じないのだから。
そして、呉羽には言えない秘密として心に止めること、約5日が経過した。
涼子が冥界にきて、はや、7日が過ぎようとしていたのだ。
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