嘘つきヴァンパイア様
そこには、老人の神様がいた。「この書物室の番人」と名乗る老人はどこに、なんの本があるか全て知っていると誇らしげに話していたのだ。
それと同時に、この書物室には人間界の様々な国の本や天界の本があると説明してくれた。
老人の言う通り、日本語や英語の本、ドイツ語やアラビア語の本が並んでいる。
涼子がよめた、あの絵画の文字の物も、無論…存在した。
そんな風に屋敷内を探検しているうちにレシィには徘徊と言われてしまっていたのだ。
まさに、今もさりげなく「徘徊」と言われたが、聞かなかったことにしレシィの提案を喜んで受け入れた。
・