嘘つきヴァンパイア様



***


その後、涼子はレシィと共に屋敷内の庭にむかった。

途中、初めてあった時と変わらず、ピクリとも動かない『テュポン』と『ドナ』に挨拶をした。


屋敷から、この扉を使って出るの際に目的地と理由を告げれば、簡単に外に出ることが出来た。


屋敷を出て、庭を抜けるとそこには更に大きな門があるため、案外簡単にこの扉はくぐれることが可能。


だが、逆に外から入るのは面倒だ。他界の神なら、その界の王の許可書が必要。



冥界の神なら外の門番の問診をうけ、許可が出れば門を潜れる。ただし、屋敷に関係する神は問診は除外される。

すこし、冥界のルールは面倒だな。と、涼子は思った。



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