嘘つきヴァンパイア様


まず、初めにレシィは城門に向かうため、庭を真っ直ぐ歩いていた。屋敷から城門までは100メートルほど。


真っ直ぐに道は繋がっていて50メートルの位置に噴水はある。


そこから、十字路に道はわかれ、添うように白い薔薇の壁があった。

歩いている道はコンクリートとは違う、ベージュに茶色が斑にまじったようなものだ。


(…なんの、石なんだろう。冥界には人間界にあるものに、似て非なるものがおおいな。確か前に神と人間は共存していたとレシィは言ってだよね?これも、その時の名残なのかも)



そのような事を考えていると、あっという間に城門に到着した。


涼子の身長を軽くこす、数十倍の大きな城門。


黒に近い灰色の細かい柵で巧妙に作られ、天辺には槍が門の形状に合わせ並んでいる。









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