嘘つきヴァンパイア様
城下の神様
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涼子はカトレアの生まれ変わり、その事実が明らかになること数日が経過した。
驚いたことに、涼子がカトレアの生まれ変わりだと、屋敷の神様はみんな知っていたらしい。
呉羽に、涼子が混乱しないようにいわないこと。自ら思い出すまで、察するようなことも言ってはいけないと命を受けていた。
そう、レシィが説明してくれたのだ。
あの時、つい、レシィが口走ったが、話をそらしたのはそういう事か、と、彼女は納得した。
忘れていて、知らなかったのは自分だけだと、寂しい気持ちになったが、記憶がないのだから、仕方がないと考えるしかない。
そんな中、あれから少し変わったことがある。
それは、涼が一日の半分は二階の中央ホールにいるようになった。
理由は簡単。前世の旦那であったケイトの絵画を見るため。
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