嘘つきヴァンパイア様
「ありがとう、レシィ。嬉しいよ」
立ち上がり、レシィの腕に軽く体当たりする。するとレシィは顔を赤くしながら、嫌そうに涼子から一歩下がった。
「やめてくださいまし」
「なによ、いいじゃない。数少ない女の子同士なんだからさ。裸もみた仲でしょ?」
涼子が入浴するとき、またにレシィも裸になり、洗ってくれる。勿論背中だけだが、バッチリとレシィの裸は目に焼き付いている。
「レシィってば、本当にナイスバディよね。羨ましいな」
華奢なわりには、出るところはあり、ないところは、ない。羨ましい限りだ。
「ありがとうございまし。涼子様は……」
涼子の足から頭の天辺まで眺め、鼻で笑いながら視線をそらす。
「なっ!……ちょっと!レシィ!失礼よ!」
「…呉羽様は、何もいいませんか?」
「言わないわよ!てか、そんなこと言ったらただじゃ済まさないんだから」
(何回も抱いておいて、そんなことを言うのならおさわり禁止にしてやる!)
プクッと頬を膨らませると、レシィが涼子の頬をつつき、勝ち誇ったように口をひらく。
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