嘘つきヴァンパイア様
「え……城下に?でも、いいの?神様の街なんでしょ?人間のわたしが、いくのは……」
「花嫁なので、関係ないです。そろそろ、みな、花嫁に会いたいとしびれを切らしているので」
城下の神様が、涼子に会いたいとは、どういうことだろう。
王の花嫁に興味があるということだろうか。
涼子自身、行きたいし興味はあるが、花嫁として挨拶などしなくてはならない。そう思うとのるきではなかった。
だが、断る前に無理矢理レシィに連れていかれてしまったのだった。
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