嘘つきヴァンパイア様


どうして触られるのを嫌がるのだろうか。怒って出て行ってしまったレシィのことが気がかりでしょうがない。

じゃれるルカ達を目の前に、涼子は何かを決心したように立ち上がる。


「あの、レシィのこと追いかけてきます」


「え?気にするなって。それに、花嫁が1人で城下を歩くなんて危険…って」


「失礼します!」


ルカの制止を無視し、涼子は家をでた。


< 300 / 475 >

この作品をシェア

pagetop