嘘つきヴァンパイア様


無理矢理離れようにも、やはりギルドの力には敵わない。それどころか、さらに強く抱きしめてくる。

「それは駄目だよ。だって、今日は君に大事な用事があって来たから。僕と君は、約束したんだ。ずっと昔から、生れ変っても一緒にいようと。必ず、見つけだすとね」


「な、なに言って、意味が…あ」

(また、頭が痛くて意識を失いそう。残像が浮かんできて……もう、だめ)

その時、涼子は意識を手放した。


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