嘘つきヴァンパイア様
「…あ」
「悪い。気持ち悪いか?違う物がいいなら…」
「違うっ…違うの…ただ、嬉しくて…」
「え?」
「抱き締めてくれて…強引だけど…たべ…させて、もらえ…る…なんて…思って、なかった…から…」
こんなにも、甘やかしてくれる事が、とても、涼子は嬉しかった。
「言っただろ…ただ、子供の為だ…いいから、次はこれを飲め」
「くれ…んんっ!」
なにを?そう思う前に、呉羽は口にそれを含み、涼子の唇に重ねた。
優しく、口の隙間からそれを流しいれ、飲み込んだのを確認すると、再び口に含み、また涼子に口付ける。
「んっ…」
(なにこれ…とっても…に、苦い)
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