2ヶ月間の幸せ
 


 ベッドで寝ころぶなり、
 寝れる訳がなかった。声を
 押し切って泣いた、ひたすら。
 多分保健の先生は気づいていた
 と思う。でも何も言わなかった

 私はもうひでに本気だった。
 諦めようと思っても諦めれる
 はずがなかった。でも結婚して
 る相手に好意を持ちたくなかった

 この日は帰らしてもらった。
 私はこの日以来、学校に行く頻度が
 極度に減ったと自分でも分かる。

 学校に行って、ひでに会っても
 私はひでを無視するようになった
 目が合ってもすぐ私から逸らすし
 話しかけてくれても無視してた。
 自分が最悪な事してるのを分かっ
 ていてもどうしても前みたいに
 話したりするのわ嫌だった。

 本当に諦めたいと思った。
 こんな辛い恋愛をしたのは何年か
 ぶりでまさか相手がひでとは…

 そんな日々が続いている内に、
 季節は3月になった。卒業シーズン
 私の学校も卒業式の日がやってきた

 本当なら私も出席しなきゃ
 いけないんやけど、行かなかった。
 本当に後悔している。あの時に行っ
 ていたら、最後に会えていたのに。


 卒業式も終え、春休み1週間前。
 この1週間は全然行かなかった。
 2日行っただけだった。行っても
 ひでを探すだけ。でもひでは何処
 を探してもいなかった。職員室
 にもいなかった。私はまさかひで
 が転勤するだなんてその時わ思っ
 ていなかったから、また会えるだ
 ろうとばかり思っていた。

 春休みになり、また遊び呆けてた。
 ある日担任から連絡が入った。

 「また遊びかいな~
  もうそろそろ家で勉強したら
  どう?あんた次受験生やで~

  あっ佐藤先生も生田勉強
  頑張ってます?とかちゃんと
  学校来てます?とかめっちゃ
  心配してはるんやで!
  遊ぶんもいいけど、勉強も
  ちゃんとするよーに!伝言♪」

 それだけゆうと電話は切れた。
 ひでからの最後の言葉はこの
 伝言だった。


 
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