2ヶ月間の幸せ
 


 行事が終わってから、
 学校には行かなかったが
 家にいるようになった。遊ぶのも
 かなり控えるようになり、煙草も
 お酒もやめるよう努力するよう
 なっていた。

 ある日、突然朝に家の電話が
 鳴った。お母さんもお父さんも
 たまたま家におらず私が出た。

 「もしもし」

 寝起きだった為声がかなり
 濁っていて、お父さんに間違え
 られたのはすごく覚えている。
 すると、受話器越しからは聞き
 覚えのある声だった。

 「あっあんたかいな!
  てっきりお父さんか思たわ!
  …でも寝起きやな?その声…
  あんたが起きてるとは思わん
  かったからあたしびっくり!
  アハハハハハ!!」

 担任の先生だった。
 朝から大きい声で笑われ一瞬
 気分悪くなり受話器を切ろうと
 思ったがやめ、鼻で笑う。

 「あんた鼻で笑うん好きやな~
  んまええわ。ほな本題なあ~
  今日の放課後学校こやん?
  今後のあんたの事話し合お」

 さっきの高かったテンションの
 担任がいきなり真剣な声になり
 変に目覚めてしまった。私は行く
 か迷ったが了解っとだけ言い、
 電話を切りまた寝にいった。

 起きた頃がちょうど夕方で
 適当に用意をして制服に着替え
 家を出た。家から学校まで5分
 の距離なので一服しながら歩き
 学校の門に着くと担任がいた。

 「まーた煙草吸ってー!
  あんた学校の前で捨てなや!
  前も学校前に煙草捨ててあった
  んもあんたのやろ?本間煙草
  なんかやめ!分かったな?」

 門の前でかなり怒鳴られ、近所の
 おばちゃん達が冷や冷やしていた
 私は禁煙に中々成功せず、結局まだ
 煙草に手が出ていた。怒られて少し
 シュンとなりながらも職員室の方
 に担任と一緒に向かった。

 「なー、何で呼出したん?
  うちの家来て話し合いしたら
  よくない?なーなーそんなさ
  煙草の件でキレて無視する事
  ないだろ?なーなー」

 担任はずっと無視だった。
 この時かなり怒っていたんだろう
 何も話さず職員室前まで着いた。


 
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