2ヶ月間の幸せ
 


 私は担任にそう言われて、
 すぐに答えは出せなかった。

 「そんなすぐには無理そう。
  今の自分を変えるゆうたら
  先内面やろ?時間いる。
  ずっと学校とか行ってないし
  ずっと通える自信もないし」

 私がそう言うと担任は、

 「分かってるよ。
  すぐには無理やろうから
  考えて。ゆっくりでな。
  佐藤先生の言ってた通り
  自分の事やねんから自分で
  進む道決めな。」

 担任の言葉を聞いて安心した。
 この日から私の考える日々は
 長くもなかった気がする…。

 この日は話し合いを終えて
 少しだけたわいな話しをして
 帰った。

 この時はまだひでを好きとか
 ではなかった。いい人だなって
 思うくらいで、その他の気持ち
 なんかは抱かなかった。


 この日が終わって数日間、
 担任とはたまに連絡をとり合い
 私も私なりに変わろうと必死
 だった。まずは自分の今の考え
 方を変えようと。それから、煙草
 も禁煙へと頑張る事にした。

 1週間たった頃。
 私はふいに学校に行こうと思い
 朝早起きして学校に行った。
 行ってもどうすればいいか分か
 らなかったから、とりあえず
 保健室へ顔を出してみた。

 保健室の先生は私を見て
 最初驚いていたが、すぐに、

 「朝早くに来たんやな(笑)
  山本先生に来る事伝えて
  今日は来たん?」

 と聞かれたので、NOとだけ
 答えると、これまた驚いて
 笑っていた。保健室の先生の
 優しさに少し楽になった。

 1時間目の終わりの音楽が
 鳴って少ししてから息を荒く
 して担任が保健室へ来た。

 「連絡しやんと来たんやて?
  本間おもろいなぁ(笑)しかし
  他の先生もあたしも驚きやわ!
  どーする?一緒に教室行く?」

 「教室行くんはいいーかな。
  今日特になんも持ってこやんと
  来てしもたし!」

 私がそうゆうと、担任はまた笑い

 「んな別室で勉強して帰り!
  今空いてる先生おる思うから
  呼んでくるわ!ここで待っとく
  んやで?ほなお願いします。」

  担任は最後に保健室の先生に
  そう伝えると走って職員室へ
  向かっていった。


 
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