天神学園高等部の奇怪な面々22
佐倉 八重、木々の声が聞こえる
『…………!』

午前6時。

小夜はテントの中で目を覚ます。

屋外のテント。

慣れない寝袋。

にもかかわらず、驚くほどに清々しい目覚め。

自室のベッドで眠ったって、こんな爽快な起床はあまり経験した事がない。

目覚まし時計で起こされる訳でもない、友人達の騒がしい声で起きる訳でもない。

ごくごく自然な目覚めに、小夜は驚く。

< 101 / 144 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop