天神学園高等部の奇怪な面々22
「やめたまえ~♪折角の楽しい林間学校が台無しになってしまうよ~♪」

機転を利かせた和音が、弾き語りで割って入る。

「そうですよっ、林間学校始まったばかりなのに、喧嘩なんてっ」

仲裁に入る八重。

「……」

レオーネは無言のまま、しかし成り行きを見守っている。

そんな中。

「テント、出来たぜ」

やるべき事を終えたスペシャルバカが、学園規定のジャージの袖を捲りながら歩いていく。

「用事済んだから、俺は自分のテントに戻らぁ」

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