天神学園高等部の奇怪な面々22
残る小夜、カリナ、八重、レオーネの四人がテント内で就寝。

『寝袋で寝るのってあんまり経験ないなぁ…』

戸惑う小夜。

「まぁ今夜だけの事だし、我慢我慢」

カリナが笑う。

「リオネは平気…どこででも寝れる…」

エリーの頭を撫でながら、レオーネが呟く。

「だったら小夜ちゃん、私が安眠の香を嗅がせてあげるよ」

着物を何枚も重ねて十二単にも見える独特な服装の八重。

そんな彼女がヒラリと身を翻すと、テントの中に仄かな桜の香りが漂う。

『いい香り…』

「これ…よく眠れそう…」

小夜とレオーネが目を細める。

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