天神学園高等部の奇怪な面々22
よくよく闇の中で目を凝らす。

あのナイスバディ、あの美貌、あの鼻血寸前の恍惚とした表情…。

闇の中を移動していたのは、シルフィアと同じ趣味、新ハレンチ女王のブラッディアザミだった。

「……」

「……」

何も言わなくても分かる。

同じ美少女愛好家、同じハレンチ魂の持ち主。

こんなオイシイイベントの時に大人しく眠ってしまうほど、彼女達の美少女に対する情熱はヌルくないのだ。

二人は無言のまま、闇の中で互いの健闘を称え合う握手を交わし、そのまま擦れ違っていくのだった。

何だこの邪な友情。

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