政略結婚 ~全ては彼の策略~
ようやく話せる状態になった優香は息も絶え絶えに伝えた。
「……私………あの、初めて…なので」
"ゴクリ…"と悟の喉仏が動いた事を優香は気付かない。
瞳に涙を溜めて頬を染めた優香がどれ程悟を誘惑しているのかも。
「上手に出来ないかも…しれません……これからちゃんと出来るようにするので……嫌いにならないで…」
悟がゆっくりと息を吐く。
——がっかりさせてしまった。
直感的に優香はそう解釈し、更に瞳に涙が浮かぶ。
ぽろ…と頬に涙が伝うと、悟は指でそれを掬いとった。
「………可愛すぎんだろ。」
ぼそっと悟が何か言ったようだが聞こえなかった。
太腿をグッと持ち上げられ開かれる。
「……悟さっ!……やめっ、だめ……っ、見ないでくださ…」
「凄く、綺麗だよ。可愛い。」
そう言うと悟は優香の下着をずらすと、何の躊躇もなく中心へ顔を埋める。
ぴちゃぴちゃと音がして、優香は羞恥でどうにかなりそうだった。
逃げたくても腰を抱えるように悟にガッチリとホールドされており、足を閉じたくても逆に悟の頭を固定してしまうだけだ。
優香の限界がきて首を小さく震えるようにいやいやするが悟は止める気配がない。
未知の感覚に耐えきれず、くりくりした黒目がちの瞳には既に涙が溢れ続けている。