政略結婚 ~全ては彼の策略~
…だめ、だめ、そんなところ、大好きな貴方には見られたくないの、やめてやめて
やめて欲しくて悟の頭に手を伸ばし、押そうとしても、頭を撫でているようにしかならない。
「…あ、あ、…っ、悟さ……うぅっ…」
「…はぁ、……優香………」
舐められて、悟の舌や指が入れられて、優香の思考はわけがわからなくなった頃、ようやく悟は顔を上げる。
ぺろりと舌なめずりをすると、優香に覆いかぶさりキスをした。
悟の舌は先程とは違う味がする。
これが自分の味だと思うと恥ずかしくてまたじわりと涙が滲んできた。
「…悟…さん、……ど…して…?やめてって言ったのに…」
「…ん?どうしても何も、夫婦になるんだから。」
「…でも、私………こんな…」
「皆してる事だ。すぐに慣れる。」
「…うそ……。みんな…?」
「…優香、ちゃんと俺を見て。」
「…恥ずかし……」
「大丈夫。凄く可愛い。」
「…ほんと…に?…変じゃない…?」
「…全然変じゃないよ。もっと見せて。」
そのまま全身くまなく舐められキスされながら体に悟の指を受け入れ、出し入れされる。
——本当に皆こんな事平気でしてるの…?
と本気で泣きそうになりながらも何度目かの未知の快楽に達した優香は限界を迎えて意識を手放した。