政略結婚 ~全ては彼の策略~
悟は辛うじてバスタオルを腰に巻いているが今にもずり落ちそうになっている。
お互いの体を絡ませるようにしながら至る所にキスが繰り返されていた。
体が熱い。
くらくらする。
優香の呼吸は上がったままだ。
「………はぁ、は…、熱い……」
うわ言のように呟く度に、悟が水を飲ませてくれる。
冷房もつけており涼しい風が体にあたるが、体は火照って汗ばんでいた。
悟は優香の太腿の間に入り、内腿に吸い付いている。
「優香、ぐちょぐちょ、……可愛いな。」
続けていつものように悟が優香の中心へと唇を寄せた。
軽く吸われただけで、優香の体がぴくんと反応する。
「……温泉のせいかいつもと味が違うな。」
「…恥ずかしいこと、言わない…で、」
「………ククッ、大丈夫。いつも美味いから。」
「…っ!……そういう、ことじゃない…です」
「優香の体なら1日中でも舐めてられるな…。」
サラッととんでもない事を言われた気がするが、ナカヘ指を差し込まれて反論するタイミングを失う。
悟は優香を横抱きにするように体勢を変えると、再び唇へのキスが始まる。
優しく指の腹で体の中を撫でられゾワゾワとした感覚に優香の体が震えだした。
「…悟、さん……それ、だめ……っ」
「……駄目?……"イイ"の間違いだろ。」
「………っ、っ、………っ」
「…きゅうきゅう締め付けて可愛い…、優香、我慢しなくていい。」
「………や、………んっ、」
「…気持ちいいことだけ考えろ。」
「…そんな、………わたし……っ、」
「………まだ恥ずかしい?大丈夫だから、全部俺に見せて。」
「……うっ、……あ、ぁ、…っ」
もう声を出すことも話す言葉も浮かばない。
目の前の悟にすがりついてぎゅっと目を閉じる。